通常の木材はマットな質感を持っていますが、材種や個体差などによって綺麗な杢や光沢を持つものがあります。
天然の模様として、特に美観に優れた材は高級機に採用される事が多く、その模様や光沢には何とも言えない美しさがあるものです。
ドライエイジングには隠れた効果が存在しており、その一つがこの光沢増加現象です。
ドライエイド前の材は細胞間に、
いわゆる”スキマ”が多く存在しており、外からの光をあまり反射せずに吸収してしまいます。
ドライエイド後は水分が抜けて凝縮され、表面は目痩せが起こります。強度も上がり音も締まってくると同時に美しく輝き出す固体が見られるのです。
細胞の収縮現象によって材繊維密度が急速に高まる事で密な状態となり、光を逃さず反射するため、時として銀をまぶしたような光沢が生まれます。
これは本物の乾燥材に与えられた証しでもあります。 |
乾燥前
ドライエイジング後 |