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FAQ


ドライエイジング編―

Q. 硬化処理エボニーブリッジピンは、ギターによってはヤスリなどで加工しなければならない場合もありますか?
また、ピンの隠れる部分の根元からの長さはどれくらいですか?
ピンの長さは20mmが音が大きくなると聞いたのですが、もし硬化処理エボニーブリッジピンが25mmあるなら20mmに加工するとさらに凄い音になるのか疑問です。
A. ブリッジピンの根元から下まではおよそ22.5mmです。
タスクは多少重い材なのですが、ドライエイドエボニーはもともと軽いため、
重量的にも先端2mmを除去しても、さほどの影響は無いかもしれません。
お試し頂く場合はニッパーなどでなく、のこぎりでの切断をオススメします。

また、ピン穴よりもピンが大きかった場合は奥まで入らず少しピン頭が浮きますが
根元までキッカリとピンを収めたい場合は紙やすりをぐるっとピンに巻いて削られるか、
リーマーでブリッジを少し広げて頂ければ可能です。
(これは現物しだいとなりますので、状況を見て調整されてください)
少しだけ根元が浮いても使用に問題はありませんが、参考にされてください。


Q. どういったものに処理可能なのでしょうか?
例えば製品になったアコギやエレキギターも処理出来ますか?
A. あらゆるものに処理自体は可能で、エレキなどもドライエイド処理は可能です。
木材であれば問題ありません。
例ですと、楽器製作材、ドラムスティック、バイオリン、弓、オルゴールの箱、テールピース、ブリッジ、魂柱、木製ペグ、小型スピーカーキャビネット(スピーカー取り付け面の板)、カホン、ウッドビーター、太鼓のバチなど
反応が良くなった。抜けが良くなった。情報量が増えた。と喜ばれています。


Q. 割れや歪みなどは出ますか?
A. これは材次第ともいえます。
ドライエイド自体は均一性収縮の乾燥であり、比較的時間をかけて徐々に収縮させるため、割れなどは起きにくい特徴があります。
現時点で材やネックなど様々処理しておりますが、割れは一件もありません。
100%を保障するものではありませんが、ノウハウなども駆使しますので、その発生は限りなく低くなると考えています。そのための特殊乾燥です。

また、乾燥の際にその木がもともと持っていた歪みを出し切れていなかった場合、経年促進でこれが表面化する事があります。
そのため、その解決策として歪みが出やすい材は事前に対策を施す事によって、ある程度抑える事を可能としています。ドライエイドで経年促進されて出る歪み自体は、
実は放っておいてもいずれ時間が経てば出るものです。

例えば、10年の間に2〜3回ネック関連の乾燥と共に、そのつどトラブルが起きてリペアを行った場合などが分かりやすいのですが、ドライエイドの工程で出 来るだけ変形などを抑えて歪みを出し切り今のうちに材を引き締めておくというのは、今後のメンテナンスの回数も減る可能性がグンと高まります。
インフルエンザの予防接種のようなものに近く、症状が酷くなってから行う治療と、健康な状態で事前に手を打っておくのは、その後の回復期間や費用などにも大きく違いが出るものです。

これらの事から、音質だけでなく性能維持としても非常に有効な方法であると考えています。



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