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〜2012年12月より、新型サイクルドライエイドを開始〜





‖ 〜時を経て、語りかけるヴィンテージ〜

- 乾燥させるということ -

これほどまでにシンプルで奥の深い出来事に、
私達は魅了され続けてきました。
半世紀以上前にこの世に生まれ出た
”それら”は、長い時を経て今現在確かにそこに存在し、確実に現代の音とは異なった響を聴かせてくれる。

それを人はヴィンテージと呼ぶ。

今日の楽器の性能向上は誰しも認める所であろう。
しかしどうした事か、塗装がところどころ剥がれ落ちて打ち傷も至る所に見られる古めかしい楽器を、人々が大事に弾いている。
その理由は、楽器の存在価値である
”音”にあるという。

明朗で軽快、音抜けが良く、まさに乾いた木のトーンから生まれる心地いい振動に包まれる一時。
あなたはこの感覚を味わった事があるだろうか?

どうしてこうも古い楽器の音は独特の良さがあるのだろう。
どれもこれも、ある決まった方程式のような音色の特徴を持っており、それは製造年式の若いものとは一線を画す音の違いがある。

「うわ、これはいい。」
コード一つ鳴らすだけで分かる”違う何か”

その理由はいくつかあるが、つまり素材自体に、ある驚異的な出来事が起こっているという点にある。
非常に長い時間をかけて細胞が乾燥していき、その固体から蒸気として特殊な状態で保有している水分が抜ける。そして、それと同時期に細胞の収縮が一斉に始まる。
いわゆる古材がひび割れているのはその影響が表面化したものであり、それは乾燥ムラによって引き起こされる。
こうなってしまうと、努力の甲斐も空しく全てが水の泡となり、楽器の薄板では無視できない強度の低下を招く。つまり失敗。
見た目は変わらずとも乾燥工程が僅かにずれた場合も細胞が崩れ、音が逆に鈍る事もあった。これも失敗で、もう元には戻らない。
そう、乾燥とはとても難しいのです。

しかし、この時全てが一致すると木は大きく強度を上げる。
反応速度が上がり、音の抜けも楽器材として最高のものとなる。
そう、つまりその状態がヴィンテージなのです。

シルドではこれらを多角的、体系的に調査する事で、これまでにない最高レベルの音響用乾燥技術を開発する事に成功しました。

 








‖ 乾燥の特徴 

世には多くの乾燥法がありますが、この独特の乾燥方法は
【 細結晶定着型複合乾燥法 】と呼びます。
木材乾燥は大変多くの研究開発が行われてきていますが、ドライエイジングはいわゆる薬剤浸透などによる方法とは異なり、自然に乾燥したヴィンテージ材の質感を求め、
まさに時間を進める乾燥というコンセプトで開発されました。

丁寧にトリートメントを施し、機械制御による最適な温度管理と強い乾燥を実現させる為に乾燥にはこの乾燥の肝となる専用機器を用います。そして水蒸気が発 生してしまう燃焼物による熱乾燥を避け、水分を徹底的に排除した独自の複合的特殊乾燥法を採用して水分を丁寧に抜きます。
また、大きく変色する乾燥法もございますが、この乾燥では変色をかなり抑えているのも特徴です。

これらにより大変自然なまま大きく乾燥を促進し、かつその状態を定着させる事で、若い材によく見られる吸湿による乾燥の戻りを抑える工法も行います。
これら全ては、自然なまま乾燥させるためにあるのです。

 



ドライエイジング工程・図解解説


より進化したドライエイジング。
その工程がどのように行われるのか
図で解説しています。


ドライエイド工程図はこちらから





‖ ドライエイジングの力 




この乾燥の洗礼を受けた木材は劇的にそのパフォーマンスを高めます。
ドライエイジング材を手にする事で、材による可能性を感じ、驚かれる事でしょう。
今日の楽器に足りない部分は、材質性能の弱さにあると感じる事ができるのではないでしょうか。
ドライエイジングによって向上する材質性能には以下のようなものがあります。



●ドライエイド〜主要向上性能〜
乾燥による軽量化、各種変形やねじれ強度の向上、振動吸収の低下による音抜け感

<上記リンク先にある、もっと詳しい解説を見てみよう>


●”ドライエイド・リフレクション”

とても神秘的な現象の一つで全ての材に見られるわけではありませんが、
乾燥する事で木目が輝き出し、より強い光沢が生まれるという現象を
目の当たりにする事があります。

処理の終えた素材が乾燥機器から出てくるその瞬間、キラッと輝く材に
「おおっ!」と声の上がる瞬間でもあります。
杢の美しいものは更に強調されるなど、美観の向上にもドライエイドは貢献しています。

>>詳しくはこちらのリンク先をご覧下さい<<


数年後にドライエイジングを施した板材を加工しても、全く吸湿で元の状態に戻る事無く、加工時にはその強度の高さに驚かれる事でしょう。

ドライエイジングはまるで木材の時間を進めたかの様な感覚をあなたにもたらし、その耳で非現実的なサウンド体験を味わって頂く事が可能なのです。
>>お客様の声はこちら<<

アップグレードしたサウンドを獲得された、こちらの方々のヒミツ。
その違いはドライエイドウッドを選択された事にあるのです。
 







‖ 我々に突き付けられた環境資源問題 




ご想像下さい。
本来ヴィンテージ材を入手するには
どれほどの金銭的、時間的コストがかかっているのでしょうか。
木製楽器は何十年〜何百年かけて大木に育った木を伐採して作られ、その後何十年も乾燥させる事で素晴らしい音を奏でるヴィンテージとなるのです。実際ヴィンテージと称される楽器や良材はもう既に「増える事はない」と言われ続けており、需要バランス的には消費され続け減るのみです。
ドライエイドは概念として時間を進める方法であるとご説明しています。
本来の何分の一という僅かな投資で、本来待たなければならなかった時間を何十年も進めてみる。
昔に比べよい材は圧倒的に少なくなり、当たり前のグレードと思われていた材が入手困難になり、高騰してきています。
果たしてこのままで良いのでしょうか?我々は質の低下した材すらも食い潰していくだけなのでしょうか?
私も他の誰でもないあなたも、この現実の当事者と言えるのです。

”まずは素材からポテンシャルを引き出してみる”

それがこれからの限りある資源枯渇に対してシルドが掲げる、
木製楽器の新しい時代の在り方の提案なのです。

他の多くの企業が音や機能性だけにフォーカスしていますが、シルドではそれだけを申し上げる事は致しません。
私たちは木という有限の資源を消費して、楽器を作り演奏しているのです。
木が無くなった先に明るい未来は待っているのでしょうか?私たちは文化として伝えていく義務があるはずです。
本当に大切な事は何でしょうか?ただ作って売るというだけではなく、残していかなければならないモノがあるはずです。
ドライエイドといった活動によって保護される将来を、みなさん一人一人がお考え下されば幸いです。

ヴィンテージを研究し尽くしたテクノロジーによって、今ここに問題解決の一つとして誕生した技術でもあるのです。





‖ 多種多様な適応例 




楽器製作材はもちろん、楽器用の木製パーツ、果てはスピーカーやドラムスティックなど幅広い適応性があります。
軽量でかつ強度向上、音抜け改善といった各種音響材に求められる性能を幅広く向上させる事が可能ですので、鳴りを良くしたい物や、強度アップによる信頼性向上といったものをお求めの方には非常に有効な手法となります。


あなたの状況にとって、どの程度の有効性が予想されるかなど個別に回答致します。


お手持ちの材やパーツ、楽器、オリジナル企画の品などのドライエイジング処理も承っておりますので、ご用命の方は詳細を
メールフォームよりご相談下さい
(処理予定の状態やご希望など詳しく明記されますと、精度の高い回答ができます)
処理費用¥4500〜承っております。
 

この技術はあなたに数十年も待たせる事無く、有意義なすばらしい音の時間を提供する事をお約束します。
あなただけのスペシャルメニューとして、ぜひ体感されてみてください。


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‖ 作業実例 

【塗装のかかったものは乾燥するの?】

【浮かび上がる本性・黒柿のキルト杢】

【ドライエイジングで暴れるほど鳴り出した時のお約束】

【古くて塗装が食い込んでるヤツが、ヴィンテージの音になってるだろう?】

アディロンダックスプルースのドライエイジング処理

【ドライエイジング効果が大きい特殊な楽器】

マーチンキット材の楽器パックドライエイジング処理    

アコギトップ材数十枚の委託乾燥    

【木製ギターが何十年分もの乾燥をすると、結局どうなってしまうのか?】

【鳴るかどうかは、振動が止められているかどうか】

【乾燥すると起こる現象ですが、意外と盲点?】



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